10年、20年先の「設計図」に合わせて未来を創る『マイルストーン思考』

日本の新聞は、北朝鮮・金正恩(キム・ジョンウン)と韓国大統領・文在寅(ムン・ジェイン)の会談を「完全な非核化を通じて核のない朝鮮半島を実現するという共通の目標を確認した」と歴史的大事業のように報道しているが、これは日本にとっては、恐るべき事態が起きているということを多くの日本人は知らないのです。

では、彼ら朝鮮半島の目標とは何なのでしょうか。それは日本に謝罪させたいという共通の”目的”がそこに潜んでいることを見抜かなくてはなりません。金正恩は”核を放棄した”とは一言も言っていません。この両者の歩み寄りによって、時間稼ぎをして、アメリカに攻撃されることを回避することを金正恩は考えているのです。この会談の結果、日本は核の危機に晒されることになるのです。それを日本人は知らなくてはなりません。憲法九条死守なんて呑気なことを言っている場合ではないのです。

そうなれば、北朝鮮や韓国に、隷属する国家に転落するという未来が待っているかもしれないのです。

さて、そのような日本の危機は他にもあります。2025年には、4人に1人が75歳という「超高齢化社会」になり、これから先、厳しい時代が展開するかもしれません。そのため、個人は個人で、10年先、20年先を見据えたに自分の”未来設計”をしていかなければいけない時代になってきています。

個人個人が、これからの未来の設計図をつくっていく必要があるのです。そして、それを作っていくためには、「正しい情報を選択」が必要です。なぜなら、私たち一人一人の日々の情報選択や行動が日本や世界の未来を変えているということです。

日々、新しい価値判断をすること、それが、自分の仕事や人々の未来を創り出していくために「情報を選択する」ことが極めて大事なことであるのです。

日々の情報選択と価値判断が、自分の未来を設計し、社会の未来を変えている。10年先、20年先の未来を変える力となるということです。

10年、20年先を見据えた「情報選択」

まず10年先、20年先において、なりたい自分をつくるためには、日々どの様な「情報選択」しているかを見直す必要があります。

シニアは新聞くらい読むでしょうが、最近の若い人は、スマホだけで情報を取り、新聞も本も読まない人が増えています。しかし、スマホから得られる情報は雑多なものが殆どで、そこには本当に必要な情報はないのです。

日々、どのような情報を選択し、それをどの様に受け取り、それをどの様に仕事や生活に活かし役立ているか、その積み重ねが、これまでの自分をつくり、そして、これからの自分をつくっていくか、未来を創っていくかが決まるのです。

企業組織や個人においても、特に、「情報選択」は、その組織や個人の盛衰や未来を決める大切な要素です。未来の拓くために的確な情報選択は”先見力”にも繋がってきます。

先見力をつけていくためには、物事を「原因と結果」の連鎖で観たり、先入観を排した「白紙の眼」で、自分や他人、社会や世界の流れを観る力を養っていくことが必要です。つまり、物事の本質を見抜く眼を養っていくことが求められます。また、歴史的視点から物事を見たり、普遍的な眼、鳥瞰するような眼で物事を眺める必要も求められてくるでしょう。

正しく「情報選択」するための3つの方法

1.原因結果の連鎖の法則を見抜く眼

「物事には、原因があり、その結果が出て、結果がまた次の因となる」

物事の先を見通していくためには、この原因と結果の連鎖を見通していかなくてはならないのです。ある原因が、どのような結果を生むかについては、それなりの学習や経験が必要になります。常に、社会や流行の変化に注意を払ったり、過去の文明や歴史、普遍的な法則などを学ぶことも必要になってくるでしょう。

ジェームズ・アレンは、人格や環境、成功といった外側に現れる「結果」は、全て内側にある「原因」によって作られているというのが「原因と結果の法則」であり、この法則は「常に絶対であり、揺らぐことがない」と「原因と結果の法則」で説いています。植物の種から芽が生えるように、私たちの行いも、内側で密かに巡らされる「思い」という種から芽生えるものなのです。

金正恩はこれまで、核実験を何十回も行ったり、ミサイルの発射実験を行ってきました。また、水爆実験も行い、核の開発は最終段階にきたということを、世界は認めています。これを因として、その結果はどうなるでしょうか。単純化すれば、戦争を起こすか、核兵器を使ってどこかの国を脅すかするというのが普通に考えて当然の帰結であると考えます。

2.先入観を取り除き、「白紙の眼」で観る

「白紙の眼で観る」ためには、マスコミや社会の常識、親や学校などで教わった価値観を一度取り去ってみることが重要です。

そこから「原因と結果の法則」に照らして「このままでは、どのような結果になるか」という結論を導き出すことが大事です。先入観を取り除き、利害を排し、「白紙の眼で観る」ということで、正しく「原因結果の法則」の連鎖を見抜くことができるのです。

情報選択するために、新聞やTVの情報を見聞きすることはかまいませんが、日本のマスメディアは、横並び意識が強く、発信したニュースが、他のメディアと同じ内容であれば安心しているのです。一日を無事に済ませば良いと思っているサラリーマンが発信しているニュースを鵜呑みにすることはとても危険です。日本では少数ですが、やはり、リスク取って情報を発信している人の内容に耳を傾けることです。

そして、物事を正しく見るには、大事なのは論理的思考です。次に直観力。論理的思考と直観力の2つで物事を見通していくことが大事です。その際に、自分の欲得を入れないことが大事です。欲得を入れると自分中心的な結論を導き出してしまうことになります。「私利私欲」を入れないことが大事です。

例えば、北朝鮮の金正恩は、を何十万か何百万かの国民を餓死させています。また金正日が拉致した多くの日本人を今だに還していません。彼は、自分の地位を何としても守りたいがために核開発に力を入れており、ゆえに金正恩には、私利私欲があり、金正恩は真っ当な人間ではないと見抜く眼を持たなければなりません。

先見性を発揮するときに最も難しいのが、物事の正邪、善悪を見極めることなのです。

3.普遍的な眼で観る

企業や経営、政治の世界では、リーダーにこの観点がないと、組織や国家の盛衰と浮沈が決まってしまうことがあります。国家にいたっては滅亡、企業にいたっては、倒産という極めて厳しい状況になてしまうこともあります。この「普遍的な眼で正しく物事を見る」ということが重要です。

まあ、「普遍的な眼でもって物事を見る」ということは、天や神でないと出来ないものかも知れませんが、少なくとも私利私欲のない心でもって物事を観る眼を養っていかなければならないでしょう。

Facebookを作ったマーク・ザッカーバーグ氏は、ハーバード大学の卒業生に向けたメッセージで『全ての人達が、人生に意義を感じられる目的感を持てる世界を作ろう。僕らミレニアル世代なんだから、昔の世代の卒業式スピーチみたいに「自分の人生の目的を見つけよう」なんてそんなことは言われなくたって本能的にやってるでしょう? そうじゃなくて「みんながその気持を持てるようにすること」が重要なんだ。』と励ましのメッセージを送っています。

少なくともザッカーバーグ氏のように、私利私欲なく大志を語り、大きな視野でもって、未来を見つめていくこと、未来を設計していくことが大事であると思います。

人生を「マイルストーン思考」で未来設計する

正しい情報選択をし、物事を正しく見ることで、正しく「未来の設計図」を書くことができることができます。そして、正しく「設計図」を描き、行動することで、自分の仕事、生活、未来が変わっていきます。そして、この描いた未来の設計図を目的地へと向かう道の途中に「マイルストーン」を立てることが大事です。

「マイルストーン」とは、一里塚や道標、里程標と訳され、ソフトウェア開発などにおいて開発の区切りや工程の区切りを指す言葉として使われています。この「マイルストーン」という考え方は、ソフトウェア開発時に、チームとして成果を出し、優れた製品を作るために導入すべき考え方がですが、これを人生設計に応用したのが「マイルストーン思考」です(思考というほど大袈裟なものではないですが)。

このマイルストーンを立てるときのポイントとは、このようなモノでしょうか。

  • 最終的な目的地を明確にする。
  • 未来の目的に向けてすべき事を書き出すこと。
  • その目標(マイルストーン)を明確に立てること。
  • 必達すべき目標を具体的行動に落とし込むこと。
  • 行動の記録を残すこと。
  • 達成できない目標については修正をかけること。

「目的」とは、あくまで最終的に達成したい事柄です。自分が最終的に、どのような状態になっていたいことを明確にすることです。

また、「目標」とは、目的を達成するための指標、マイルストーン。目的を達成するための数値、目に見える指標、道標です。目的を達成するために上手にマイルストーンを立て、行動を変えながら、本来の目的を達成していくことができます。

実際には、目標を達成することよりも、目標を立てたことによって「何かしら行動を起こした、行動が変化した」ことに一番の価値を置きます。また、目標が達成できなかった時は、その原因を考え、新たな目標を設定し直し、行動していくことも重要です。

目標は明確にすることが大事です。最終的な目的地が、例えば地方に多くの人を雇え幸福にできるような10億円規模の企業を作ることにしたとします。

そうすれば、その目的達成するためには、資金、人脈、スキル、経営力、マネジメント力等、必要な事項が沢山でてきます。
そういうものを定量的にし、定量化できないものについてはどうするか、どんな行動をし、そんなアクションを取らなければならないか。それを明確にし、目標を紙やノートに書き、具体的になった細かな目標を3年から5年程度のマイルストーンを決め、それを行動に落とし込んでいく。目標と離れたら原因を考え、修正をしていく。そういう風に目標を1つ1つ行動をクリアしていくことで目的地は近づいてきます。

ただ、道は真っ直ぐな一本道だけではありません。紆余曲折することもあるかもしれません。回り道をした方がいいと思う場合は、そっちを選択することもあるかもしれません。しかし、明確な目的地と目標があれば、また、そこを目指して歩んでいくことです。その歩みを止めなければいつか目的地に着くことは明確です。

成功と失敗を分けるものは「考え方と選択の差」

目的を明確にしても、忘れてはならないのは、正しく目的を設定することの大切さです。

企業においても個人においても、利益や売上の為に働いている人が沢山います。しかし、それが本来の目的であってはならないと思います。

中国の古典には「人を弄べば、徳を失い、物を弄べば、志を喪う」という言葉があります。

企業の存在意義は、良い商品、良いサービスを提供して、顧客や社会に役立って、そこで働いている人も幸福になる」ということです。やはり普遍的な価値、「人生の正しい生き方」を学ばないと、何が正しいかが分からなくなります。世の中には、成功する人と失敗する人がいます。成功する人にも、一時的な成功と、長期に渡って成功する人がいます。

その差は、「考え方の差」「選択の差」であると思います。正しい考え方を持って正しい選択をするかどうか。それにかかっているのです。

若い人でもシニア世代でも、正しい情報選択をし、正しい未来設計をし、その目的に向かってマイルストーンという目標を立て、そのマイルストーンを1つ1つクリアしていく先に、輝かしい未来が待っているでしょう。

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