『ドラえもん』も驚く?『幽体離脱テクノロジー』

ドラえもん

「藤子・F・不二雄ミュージアム」で、『キテレツ大百科』を中心にした原画展「『キテレツ大百科』×『ドラえもん』~江戸時代の発明と未来のひみつ道具~」が、2018年1月25日(木)から2019年1月15日(火)にかけて開催されているそうです。ご家族で見に行ってはいかがでしょうか。

『キテレツ大百科』×『ドラえもん』~江戸時代の発明と未来のひみつ道具~」
http://fujiko-museum.com/exhibition/

藤子・F・不二雄のまんが作品の中には、
バラエティ豊かな道具たちが登場します。

代表的なものが『ドラえもん』の”ひみつ道具”。
22世紀の未来の道具です。

そしてもう一つが、『キテレツ大百科』に登場する手作りの”発明品”たち。

江戸時代の天才キテレツ斎が「奇天烈大百科」に書き残した過去の道具です。

今回の原画展では、『キテレツ大百科』の発明品を中心に、
それに類似する『ドラえもん』のひみつ道具を並べてご紹介します。

他にも、『てぶくろてっちゃん』や『ポコニャン』など、
ふしぎな道具が登場する作品の原画も。

江戸時代の発明と未来のひみつ道具。
原画を見比べながら、お楽しみください。

藤子・F・不二雄氏のドラえもんの四次元ポケットから出てくる秘密のツールの1つに他の言語を一瞬で同時通訳してくれる「ほんやくコンニャク」なるものがあります。英語を学ぶのに苦労しているので、これ実際に欲しい道具です。

他にも実現して欲しい「エアコンスーツ」。着用している人間の周囲の気温を調節し、暑い環境や寒い環境でも活動できるらしい。あったら今のような各部屋に1台づつ設置するようなエアコンは無くなるのにね。

それから現在、日本だけでなくゴミの問題は世界的になってきています。ドラえもんでは「ゴミ磁石」が登場しますが、できればゴミを分別し、元素に還元するゴミ処理機ができたら、世界中のゴミ問題は一挙に解決するのにと思ってしまいます。

すでに米では羽のついた自動車が開発されているんですが、ドラえもんでは、羽のついていない空飛ぶ乗り物としては、「空飛ぶじゅうたん」やUFOのように空飛ぶ「空とぶ円盤(そらとぶえんばん)」が登場します。アメリカでは既に開発しいると言われてますので、やがて登場してくるのでしょうが、このような乗り物があれば交通渋滞はなくなるでしょうね。人が乗って飛ぶことのできるドローンは開発されているので、空飛ぶ自転車、バイクみたいなものもあったらいいね。

【関連記事】
人を乗せて飛ぶ「筋斗雲ドローン」が開発される!

「発電王エネソン」で自分の家庭の電気を賄えるエネルギー発電装置なんかもあったら、世界的に原発で騒いでいるエネルギー問題も解決するのにと思ったりします。

重いものを一人で簡単に動かせる装置で念力や透視、瞬間移動などできる「エスパー帽子」なるものもあれば、かなり世界は変わるでしょうね。まだまだ、ドラえもんの秘密道具には夢がいっぱい詰まってますね。

もう1つ「ドラえもん」とは直接関連は無いのですが、「『幽体離脱』のテクノロジー」という面白いニュースがありましたので紹介させていただきますね。

働き方を異次元に導く、「幽体離脱」のテクノロジー


まずは日本にやって来たアメリカ人たちの驚きから紹介したい。2016年8月3日、Xプライズ財団のビジョネアーズ・プライズ・デザインというチームが、お台場にある日本科学未来館を訪れた。

非公開の研究棟にある一室で、彼らはヘッドマウントディスプレイを装着。手袋をつけて体を動かした瞬間、驚きの声を上げた。「まさに、これだ!」

手を自分の目の高さまで上げる。しかし、目の前に見えるのは自分の手ではない。

研究室に置かれたロボット「テレサV(ファイブ)」の手だ。自分が動くと、ロボットも同じ動きをする。ヘッドマウントディスプレイで見る光景は、テレサVの目から見える景色だ。

テレサVが私を見れば、私の目には「私」が見える。そう、私の身体がもう一つ、ロボットとして存在する。「私の分身」だ。

「動き」「視界」だけではない。ロボットが手で感じる「触覚」が、同時に自分の手に伝わってくる。「これが探し求めていたアバターだ!」と、感嘆の声を上げるビジョネアーズは、代わる代わるテレサVを自分の分身にしては喜び、「アバター」という言葉を繰り返した。

正確に言うと、アバターといってもオンライン空間のそれとは異なる。触覚や体験を分身と共有する点が決定的に異なり、それは遠隔地と同じ場所にいるような感覚にさせる「テレプレゼンス」とも違う。

幽体離脱し、ロボットを自分の身体とする人間の究極の存在拡張。この概念を、舘暲(たちすすむ)東京大学名誉教授は1980年に発表。それは「テレイグジスタンス」と名付けられた。以来、36年。日本のロボット工学とVR(バーチャルリアリティ)を引っ張ってきた舘教授が開発したのがテレサVだった。

それから約2カ月後、Xプライズ財団はサミットを開いた。財団の目的は、「人類のブレークスルー」だ。これまで有人弾道宇宙飛行コンテストや、海水からの原油回収など、大規模なプロジェクトを開催。

リンドバーグの大西洋単独無着陸飛行が、人間の移動や観光という新たな領域を爆発的に広げたように、世界規模の賞金レースによって新たな産業を創出する企画だ。

約300人のメンターと呼ばれる投資家、学者、実業家、慈善事業家、芸術家、技術者が集まり、次期賞金レースの候補である9つのテーマを2日間にわたって審査した。このとき実演されたのが、舘教授が開発したテレサVである。

そして舘の研究は、ついに世界的レースの次期テーマになると決定した。これが、つい1年余り前の出来事だった─。

96社を訪ね歩く

「相当やばいですよ」。富岡仁がそう回想する場所、上海の裏通りにある安宿に辿り着いたのは今年1月である。一泊3000円。視察先は、中国で増え始めた無人店舗だ。富岡が配る名刺にはこう記されていた。「テレイグジスタンス株式会社 代表取締役CEO」

富岡らは2018年に新型ロボットを発表する。テレサVを技術面でもデザイン面でも大きく進化させたロボットだ。

「中国に行く前に、日本で96社を7カ月かけて回り、テレイグジスタンスの概念を説明して歩きました。96社のうち、現在1割の企業と話を進めています。スタートアップとしては、かなりの打率と思いません?」。屈託なく富岡が笑う。

96社と中国視察。彼らが取り組むのは、私たちの「働き方」のブレークスルーである。彼らの会社設立の経緯はこうだ。

16年のXプライズ財団の決定により、舘のもとには世界からビジネス化の依頼が殺到していた。世界初を実現させた研究を誰かが量産・普及化させなければならず、事業化は喫緊の課題だった。たまたま舘の研究室に出入りしていたのが、元三菱商事の富岡である。1979年生まれで、テレイグジスタンスの概念を舘が生んだときはまだ1歳だった。

「僕はもともと甲子園球場の高校野球をVRで生配信できたら面白いなと、VRの事業化を模索していました。VRの話で先生方とお付き合いをしていたら、会社を一緒にできないかと相談されたのです」

17年1月、舘を会長に据えて、テレイグジスタンス社は設立された。ベンチャーキャピタル「グローバル・ブレイン」はKDDIとともに出資を即決。世界中のロボットベンチャーを見てきた同社の青木英剛は、その理由をこう話す。

「理想のロボットは、ドラえもんです。しかし、現在の自動ロボットはまだ赤ちゃん以下のことしかできません。一方、テレイグジスタンスは人間が間に入ることで、人間と同じように完璧に動きます。汎用技術なのであらゆる産業で応用できます」

もともと舘の概念は、83年に始まった国家プロジェクト「極限作業ロボット」の中核をなす。ロボットは構造化された既知の環境でしか作業ができず、原子力、海洋、石油コンビナートなどでの作業は、人間の判断が必要な局面が多い。そのため、遠隔から知能ロボットを分身のように動かすことを目指したのだ。

もう一つ、青木が「日本には珍しい勝ちパターン」と言うのは、「経営」である。

「大学発ベンチャーは技術は素晴らしくても、経営人材を会社設立後に入れる例が多く、技術陣と噛み合わずに空回りしてしまう。しかし、テレイグジスタンスは設立時に駒が揃っていて、事業戦略がしっかりしています」

日本人、スリランカ人、チェコ人など多国籍チームでスタートした同社は、「スーパーエリートチーム」として語られているが、むしろ突き動かされるようにエリートを捨てた若者たちと見た方がいい。

テレイグジスタンス共同創業者兼CEO、富岡 仁

© atomixmedia,inc 提供

日本人の父と台湾人の母の間に生まれた富岡は、生後まもなく父親を病気で亡くしている。「え、それ、書くんですか」と、富岡がたじろいだのは彼の高校中退後にまつわる話だ。高校1年の1学期で「つまらなくて」と、退学届を出した後、16歳の職場としては大胆だが、五反田のキャバクラで皿洗いをしていたという。

「朝帰りの生活を1年ほど続けていると、ある日、母親からカナダにいる親族の結婚式に行こうと言われました。到着した翌日、母は私のパスポートを持って帰国してしまい、『卒業するまで帰ってくるな』と、高校の手続きまでしていたんです」

外はマイナス40度。言葉は通じない。定期的に母親から送られてくる段ボール箱の中身はすべて書籍で、孫正義、本田宗一郎、稲盛和夫ら起業家の本だった。

「暇だから読むんですが、孫さんの本を読むと、俺、何やってんだという気持ちになるわけです」と、彼は苦笑する。母親の計算通りか、その後、アメリカの大学を卒業し、スタンフォード大学院でMBAを取得。三菱商事では大きなプロジェクトを動かしてきたが、そうした安泰のコースも「孫正義さん的に言えば、幻想(笑)」と、会社を飛び出したのである。

もう一人、富岡と96社を手分けして回った同社COOの彦坂雄一郎は、世界で戦いたいという思いからプロのサッカー選手を目指していたが、大学4年時に父親が経営していた小さな運送会社が倒産。家庭の事情により、サッカー選手を諦めて、東大大学院、そしてゴールドマン・サックス証券に入社した。が、新人研修が終わった直後に今度はリーマンショックに襲われた。周囲はリストラされたため、嵐のような日常を切り盛りしていく。

「お前は1年で金融業界の20年分を見たと言われましたが、9年続けたとき、テクノロジーの世界で革命が起きているのに、理工学部出身の僕が技術の世界から遠のいている。舘先生の研究を世に出して勝負したいと思ったんです」

彼らはテレイグジスタンスを「輸送革命」と捉えた。「移動をなくして、どこでも働ける」からだ。例えば、南米から日本に出稼ぎに来なくても、工場にテレイグジスタンスを置いておけば、日本が夜の間、昼間の南米から遠隔でロボットに作業させることができる。

普及させるには二つの課題があった。まず、ニーズはどこにあるか。そして、ヒューマノイド型ロボットはコストが高く、商業的に成功させた企業はない。この歴史的事実をどう克服するか、だ。

都市の人口集中の緩和

「御社のビジネスエリアではこういうことができます」と、各産業の大手から訪ね歩いてみると意外だった。彦坂が言う。

「正直、クレイジーな話なので理解されないのは仕方がないと思っていました。しかし、自分たちの仕事を変えたいと熱く語る方々は大企業にもいたのです」

災害救助や建設業など危険作業の代替は容易に想像がつくが、例えば、アパレルは華やかな店頭での仕事よりも、梱包を解いたり検品をしたりする倉庫作業の時間が圧倒的に長い。人手不足の悩みは業界ごとに背景が違うことを知った。

ある日、彦坂はKDDIの紹介で、石川県七尾市のエフラボという「日本最大の椅子再生工場」に飛んだ。全国のホテル、結婚式場、劇場、病院、あるいはハワイのホテルからも椅子修理の注文が来る。

「遠方から能登半島への仕事が来るということは、それだけこの職業に就く人が少ないことがわかりました」と彦坂は言う。椅子は滅菌をした後、布地を剥がして分解し、歪みを直し、新たな布地の裁断、縫製、加工と細やかな作業が求められる。エフラボの松井正尚社長が言う。

「もともとこの地域はアパレルの縫製工場が多く集まっていたのですが、生産拠点が中国に移ったことで激減しました。80社ほどあった建具業も6社まで減っています。職人が集まりにくく、50代以上が中心です。若い人の技術習得には時間がかかります。そこでロボットと人間の仕事をうまく使い分けられないかと思ったのです」


© atomixmedia,inc 提供
(撮影協力:慶應義塾大学)

テレイグジスタンスは最終的に「ハイブリッドモーションプランニング」というものを目指している。ベテラン技術者の動きをロボットが機械学習で習得していく。そして若い未習熟者の作業をロボットが補正する。つまり、ロボットを使った技術の伝承だ。また、一人の技術者の動きを10台の機械で動かせば、作業量は10倍になる。ロボットの完全自動化はまだ先の課題だが、彼らに見えてきたテレイグジスタンスの核心は、「都市の人口集中の緩和」である。

昨年8月、大分県庁東京事務所の武藤祐治はテレイグジスタンス社を訪れた。「概念を知らなかったので、衝撃でした」と武藤は言うが、彼は富岡と彦坂に面会を重ねるうちに、可能性を広げていく。

最初に武藤が思いついたのは、地方在住の者なら容易に予想できる課題だった。

「大分県は果樹栽培が多く、ブドウ棚はずっと上を見ながら摘む作業があります。ハウスみかんなどビニール栽培は、夏になると、過酷になります。高齢化する生産者の負担軽減になると思いました」

東京にいながらテレイグジスタンスを活用した観光体験もできる。「温度が伝わるのなら、温泉に入れましょう」という提案には、彦坂が「水は勘弁してください」と苦笑したが、東京でビラを配ったり、動画を見せたりするよりも、大分を遠隔体験する方が誘客につながるだろう。

しかし、武藤は時間が経つにつれて、別のことを考え始めた。それは「地方は人口減少で人手不足」という課題への疑問だ。県庁で情報インフラを担当していたころ、彼は夕方に退庁すると、障害者施設や引きこもりの家庭を訪ね歩いた。

「情報インフラと言う前に、もっとやることがあるような気がしました。引きこもりの子がいる家庭は予想以上に多く、高齢の親は子どもの将来を心配しています。外出できないのは対人コミュニケーションが原因です。環境を用意することが重要ではないかと思うようになりました」

発達障害や身体障害がある人たちにも話を聞くと、社会参加を望んでいる。しかし、施設の仕事は割り箸の袋詰めのような作業に限定されており、平均月収は2万円ほど。自立にはほど遠い。

「労働力って健常者だけではないと思いました」と武藤は言う。働きたくても仕事に行けない事情がある。大分県内だけでもこうした「潜在的労働力」は放置されたままだ。一体、日本でどれだけの人が置き去りにされているのか。公民館などで作業環境をつくり、大都会の仕事を遠隔でできないものか。つまり、都市と地方から「距離」の障害をなくすことで、「働く」という概念を一気に変えられる。

武藤の話を聞き、富岡と彦坂はこう答えた。「それは、テレイグジスタンスの目指すところです」。

可能性を広げる無人店舗

富岡たちが考えたのは二本立て戦略だった。一つは宇宙事業といった時間あたりのコストが極端に高い、「高負荷・高単価」の仕事である。もう一つが小売りだ。産業の中でもっとも従事者が多く、有効求人倍率も2.6倍(2017年)。しかし、店舗がある地域の人しか働けないため、人手不足が起きている。富岡が言う。

「中国で急速な勢いで無人店舗が増えています。ただ、無人化しているのは決済の部分だけです。入荷、検品、陳列、接客のうち、自動化・遠隔化できるものはもっとあると気づいたのです」

富岡は三菱商事時代、シリコンバレーでファンドを組んでいた習性から、小売りのアイデアを数字にしてモデリングしてみた。「僕の中では大ホームランの発想でした」と言う富岡に、採算は? と問うと、彼はこう答えた。「ありでした」

新型テレイグジスタンスは、遅くとも今年夏には記者発表をする予定だという。

富岡 仁◎テレイグジスタンス共同創業者兼CEO。スタンフォード大学経営大学院修士。2004年に三菱商事入社。16年にジョン・ルース元駐日大使らとグロースキャピタルファンド「Geodesic Capital」を組成、運用。

舘 暲◎1946年生まれ。東京大学名誉教授、工学博士。バーチャルリアリティを学問領域として確立し、日本バーチャルリアリティ学会初代会長を務めた。ロボティクスと計測制御の国際化に貢献し、国内外の賞を数多く受賞している。






コメントは受け付けていません。