天職を見つける秘訣とは

「天職」というものについて、誰でも一度は考えたことがあるだろうと思います。

天職とは、英語では「Calling」で「天から授けられた仕事」を意味しますが、「自分が本当にやりたい仕事」、「自分が心からやりがいを感じられる仕事」が天職ではないかと思います。

アメリカの心理学者であるアブラハム・マズローは、「人間が手にする最も美しい運命、最も素晴らしい幸運は、情熱を傾けて行えることを行うことで生計を立てられることである」と語っています。

この情熱を傾けて行える仕事こそ「天職」と言えるでしょう。

この「幸運」をもたらしてくれる仕事を発見することは容易ではありません。

3つの仕事観

アメリカの心理学者であるエイミー・ルゼスニュースキー博士は、「3つの仕事観」というものを定義していて、殆どの人の仕事はこの3つのどれかに分類されるとしています。

1.義務としての仕事(Job)
2.出世の道具としての仕事(Career)
3.天職としての仕事(Calling)

1つ目の「ジョブ(Job)」タイプにとって、仕事とは義務であり「worker」です。このタイプの人にとっての仕事は、「お金を得るための労働」です。仕事を義務と感じている人は明らかに経済的報酬に焦点が当てられています。このタイプに属する人たちは、仕事が楽しくなく、仕事のモチベーションや満足感は当然高くなく、仕事に対して遣り甲斐もなく、給料以外には何も求めるものはなく、仕事以外の活動に楽しさを求めがちになり、週末が待ち遠しくて仕方がありません。

2つ目の「キャリア(Career)」タイプは、「仕事は出世の道具」としてとらえていて、仕事で出世して「地位」と「名誉」「権力」そして「お金」を得ることと考えています。仕事は自己実現する手段だと考えています。このタイプの人は有能ではあるのですが、彼らの楽しみは、出世をすることであり、課長から部長へ、部長から役員へ、役員から社長へと、仕事観が出世の階段を登ることに焦点が当てられているのです。

そして、3つ目の「コーリング(Calling)」タイプは、仕事自体は、もちろん報酬や出世なども大切なものではあるのですが、自分の仕事は、楽しいものであって、やっている仕事が天職だと認識していることです。仕事で働くのは、第一に「したいこと」であり、「意欲を持って仕事をし」、「仕事によって充実した毎日を送る」ことができているのです。

自分の仕事に対する見方を「義務」として見るか、「出世の道具」として見るか、「天職」として見るかで、仕事での幸福のみならず、他の領野にも影響を与えるのではないでしょうか。

天職を見つける方法

天職としての適性ある仕事に従事するためには、かなり難易度が高いことかもしれませんが、「自分は何が得意なのだろう」、「自分はどんな仕事に喜びを感じるのか」、「自分はどんなことに意義を感じるのか」、を問うことで、天職が見つかると、ルゼスニュースキー博士は述べています。

博士によれば、この3つが重複している仕事があるなら、それが天職といえるらしいのです。

ただ、この3つの質問に正しい答えを出すのは難しいかもしれません。

ただ、天職を見つけるには、他の方法もあります。

天職は、目指して得られるものではなく、目の前の仕事に打ち込んでいる結果、その仕事が天職になることもあるでしょう。たまたま選んだ仕事を長い間努力しているうちに、他の人より出来るようになり、第一人者として評価されることになり、結果的に天職になったという人のケースもあります。

また、やりたいことが明確で大きなビジョンがあるという方は、それがお金を稼ぐだけが目標でなければ、そのやりたい仕事が天職になることもあるでしょう。

そして、天職が見つからない場合は、自分で天職をつくりだすという手もあります。

「ビジョナリーカンパニー」という書籍が以前に注目をあびました。

ビジョナリーとは「先見性」や「未来志向」を意味しますので、ビジョナリーカンパニーとは、先見性のある未来志向の会社ということです。

いま注目を集めているイーロン・マスク氏のつくった会社がビジョナリーカンパニーかどうかは、これからの時代検証が必要になってくるとは思いますが、マスク氏は人類の進歩に貢献する分野は「インターネット」「クリーン・エネルギー」「宇宙」だと考えていたそうで、電気自動車のテスラ社やロケットのスペースX社などを創立しています。

マスク氏のように大胆な発想は、私のような凡人には難しいかもしれませんが、彼のように大胆な発想ができる方であれば、ビジョナリーカンパニーをつくり、それを天職とするという手もあります。

自分の「天職」とは何かという問いに即答できる人は、ほぼいないし、いまやっている仕事が天職であるという人も稀です。

そもそも、人生は悩みの連続であり、「何をやりたいのか」「天職とは何か」という啓示を得るためには、宗教家でなくとも宗教的な環境が必要になるのではないかと思います。

いずれにしても、Callingという天職を見つけるためには、内なる声にじっくりと耳を傾け、天なる声を聴く必要があるのかもしれません。内なる声に導かれて天職を発見し、内なる声が天職へと導いてくれるのです。これが天職を発見する秘訣ではないでしょうか。

私も、内なる声に耳を傾け、天職を見つけ、何かビッグなビジョナリーカンパニーをつくり、エバンジェリストみたいな仕事をしてみたいなあと思う今日この頃です。




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