起業に必要なクリアすべき7つの条件

シニアが起業して事業を立ち上げる場合、どのような条件をクリアしている必要があるのか、何をクリアしておけばよいのか、今一分かっていないという方がいらっしゃるのではないでしょうか。

私もこれから何年か先になると思いますが起業を考えている訳ですが、起業を考えている方の何らかの参考になればと思って、これまでに私が考えてきた『起業に必要なクリアすべき7つの条件』を披露しておきたいと思います。

まず「健康」と「起業の志、目的、使命」をクリアにする

まず、「健康」を第一条件に挙げておきたいと思います。

会社員時代では、会社が健康診断なり、健康相談、健康保険なり手厚く福利厚生が整っていますが、独立すると体が資本になります。独立すれば、どんなに潤沢に資金があったとしても体の調子が悪くなれば、誰も面倒みてくれません。自分の体が資本になります。起業時は、次々と壁が現れてきます。ですので、起業するということは健康でなければできません。精神面のタフさも求められます。まず「体の健康と精神面の充実」をクリアしておかなけらばならないでしょう。

次に、第二として「起業の志、目的、理想、思いの部分をイメージとして明確にする」ことです。

一人で起業するにしても、複数の人で会社を創業するにしても、人との関わり、人との繋がりがなければ仕事はできません。起業時の思いの部分に感応して、人が集まってきますので、思いの部分が間違った方向であれば、多くの人を不幸にすることもあります。また、お金儲けだけを目的にすると、思わずお金のトラブルに巻き込まれることになるかもしれませ。まず、起業の目的の前提には、人々の幸福と社会の役に立つという理想を持って欲しいと思います。

勿論、起業するということは利益を出さなければいけないのですが、私は、「顧客の創造」ができれば、コツコツとした日々の努力を継続していく中に利益は出てくると考えています。まあ、そんな甘いもんじゃないよ!という方は多分いらっしゃるとは思います。

ですが、起業を考えるにあたっては、
「何のために起業したいのか、なぜ起業するのか」
「ビジネスを通して、何を実現したいのか-使命(ミッション)」
「起業して、自分はこうなりたいー目的地(ゴール)」
をイメージして突き詰めて固めておくことが大事です。

「とにかく社長になるのが夢」「流行りのビジネスをやれば絶対に儲かる」「今の会社で好きでもない仕事をしたくないから起業する」などという曖昧な目的では、ビジネスの軸が定まらず、必ず失敗してしまうでしょう。仮に成功したとしても、「儲かるけど楽しくない」「楽しいけど全然利益にならない」という状況になって、一時的な成功に終わることになるでしょう。

何の為にやるか、それが、ミッションの発見となり、目的地(ゴール)を目指すことができます。そしてそれが、モチベーションを維持する大きな力となっていくことになりますので、ここの部分は必ずクリアしておくべきでしょう。

そして、自分のビジネスモデルについて詳細に考え抜いておくことも大事です。

起業するためには、市場分析や競合分析など、さまざまな側面からの分析が必要です。自分が起業して何をどのようにするかを決まったら、それを具体的な細かなイメージに落とし込んでいく作業が必要になります。

たいていの人は、起業する方向として、「自分の好きなこと」や「得意なこと」を仕事にするのではないかと思います。何を、誰に、どのような人に、どんな方法で販売するのか、という詳細を詰める作業が必要になるでしょう。それに加え現代社会では、商品の付加価値を高める工夫も必要になってくるでしょうか。

この部分をクリアにし、自分は何によって「社会に貢献するか」ということを確認しておくことが大事です。

「顧客の確保」「資金調達先の確保」「お金と経営の知識」

第三として、「顧客の確保」の目途がある程度できているということを挙げておきます。

経営の神様「P・F・ドラッカー」は、「事業の目的として有効な定義は、1つしかない。顧客の創造である。」と語っています。また、2017年度の小規模企業白書の結果では「新たな顧客・販路の開拓が難しかった」ということが起業時の優先事項として挙がっています。

シニアにとっては、起業というとハードルが高く感じられますが、意外とハードル自体は高くないと思っています。入念な準備は必要ですが、起業自体は誰にでもチャンスはあります。しかし、起業ができたとしても、起業する前に「集客の準備」、「仕事を得る準備」-「顧客の確保」を如何にしていたかが、一年目の結果を大きく左右するとも言われています。

「顧客の確保」ができなければ、どんなに良い商品、良いサービスがあっても企業活動は成り立っていきません。例え、どのような顧客に対して、どのような商品やサービスを提供するのかを、論理的、明確に構築できていたとしても、それは単なる机上の空論に過ぎません。

しかし、「顧客の確保」「顧客の創造」が出来ているならば、人を巻き込む力が出てきて、企業活動は継続していくことが可能になってきます。ゆえに「顧客の確保」は、クリアしておくべき必須項目となるでしょうか。

また、第四として資金調達先をいくつも確保しておけることも重要です。

2017年度の小規模企業白書「小規模事業者のライフサイクル」では、起業希望者・起業準備者が過去に事業を辞めた理由について、男性は年代によらず、「資金繰り、資金調達が難しかった」の割合が最も高くなっています。また、34歳以下の年代は「人材確保・育成が難しかった」、「必要な設備等の確保が難しかった」、35~59歳と60歳以上の年代は「収入が少なかった」、「新たな顧客・販路の開拓が難しかった」、「業績が悪化した」等の割合が、それぞれ高くなっています。

次に、女性では、34歳以下の年代は「資金繰り、資金調達が難しかった」、「新たな顧客・販路の開拓が難しかった」、「時間的・肉体的な負担が大きかった」の順になっており、一方で35~59歳と60歳以上の年代については、「収入が少なかった」、「家庭の問題(結婚・出産・介護等)のため」、「資金繰り、資金調達が難しかった」等の割合が高くなっています。

以上により、男女とも、「資金繰りや資金調達が困難である」ことが廃業の理由として多いという結果になっています。

一般的に、起業してから、売り上げがあがるまでに最低でも3カ月かかると言われていますので、起業時には運転資金と設備資金3カ月分の運転資金が必要になります。そこで、予め起業資金が、自分の用意した資金だけで足りなくなると思われるなら、助成金や融資制度などの利用を事前に検討してクリアしておくこが大事です。それから資金は、初期投資にあまりかけすぎないことも大事なことです。

さらに第五条件として、お金と経営の知識をある程度理解しておくことが大事です。

経営を勉強しておかない、黒字になっていたとしても「黒字倒産」ということが起こるのです。資金繰りのやり方を身に着けていなければ黒字倒産がありえるのです。

また、社員を雇ったとしたら給料の支払いもしなければなりませんし、オフィスの家賃などの固定費は毎月必要になります。年金の負担や健康保険の負担も必要になります。経理も必要になり、税金も払わなければなりません。勉強することは山のように出てきます。一人で起業する場合は、これらを全部一人でこなしていかなければなりません。

経営については、奥が深く、いくら学んだとしても切りはありませんが、開業する前には少しでも、これらをクリアしておくために「経営書」をたくさん読んでおくべきです。

「明るい心と諦めない心」「家族の理解を得る」

第六条件として、「明るい心」と「諦めない心」を持っておくことです。

起業すれば、様々な壁が現れてくることだろうと思います。逆境が現れてくるだろうと思います。

それにチャレンジしていく途中で必ずしも成功だけではなく、数多くの失敗も出てくるでしょう。

その逆境を乗り越えていく力は、「諦めない心」だと思います。

諦めない限り「成功」は近づいてきます。

明るい心で、正しいモチベーションを持っている人が、成功する起業家になれる近道であると思います。

最後の第七条件として、家族の理解を得ておくことです。

起業のためには、人の採用、投資家、パートナーなどさまざまな人を巻き込まなくてはいけません。

起業して成功したとしても家庭が崩壊したということでは話になりません。「成功と家庭の幸福」は、両立させなくてはなりません。

起業すれば家庭の経済状況にも影響が出てきますし、家族にも大きな心配をかけることになります。ですので必ず、伴侶や家族の了解を得てから起業するべきです。それが必ず、幸福な家庭を維持しつつ、安心・安定した経営を営んでいく力になると思います。

最後は見切り発車をすることも必要です。

起業の段階でヒト・モノ・カネ・情報が全て揃っている必要はありません。逆に言うと、ヒト・モノ・カネ・情報の全てが揃うのを待っていたら、いつまでたっても起業できません。

勿論、これら7つの条件を全てクリアしなければ起業できないというものではありません。また中々すべてを完全にクリアすることも難しいでしょう。

クリアしなければ起業できないのであれば、起業できる人は殆どいないかもしれません。ですので最後は、これらの条件に、ある程度の目途が付けば、最後は、見切り発車する「勇気」も必要になってくるでしょう。

起業するときに、完璧な状態で起業できる人は、世の中にいないと思います。

まずは「勇気」を出して、一歩を踏み出すことから始めることが大事になるでしょう。

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